急性腹症と言う病名があります.「手術などの迅速な対応が必要な急性腹部疾患」と定義され,胆石症,小腸閉塞,尿管結石,消化管穿孔,胃腸炎,婦人科疾患などが原因でこの状態になるのですが,右下腹部に痛みの中心がある場合、最も頻度の高い疾患が急性虫垂炎です.

もし「盲腸=急性虫垂炎」であった場合には早急に治療を開始しないと,次第にお腹全体に炎症が広がり,腹膜炎を併発してお腹全体の痛みや,歩くと響くといった症状を伴い始めると(腹膜炎の併発),大変ですので,すぐに仕事や学校を休んで病院に受診してください.